実践的学習法

【Dictation】基本の語彙トレーニングにはDictationを

~知らない単語は聴き取れない&書き取れない~
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このページの目的

基本語彙を身につけるための方法の一つ「ディクテーション」の具体的方法を知り、基本語彙はつづりまでしっかりと覚えるようにする

中級レベルまでの語彙力UPにはDictation

「実際に使う文章の中で語彙を覚える」ことが大切、と語彙の最初の回で書きました。
そのためにはこの後の「話す・書く」や「聴く・読む」の回で紹介していく教材を使ってどんどん語彙を増やしていくことになります。

その際に、初級~中級レベルの人にオススメしたいのが、書き取り(dictation)です。

書き取り(dictation)とは英文を見ずに音声教材を聴き、ポーズボタンを押しながら、耳で聴いた英語をそのまま書き取っていく、という方法。スマホやPCのメモ画面などに入力するのでもOK。

音声教材は、必ず英文スクリプトのあるものを選び、正しく書き取れたか自分で確認します。

これはとくに私のように記憶力に自信のない人にオススメの語彙力UP法です。

ただしこれはあくまでも「発音」のトレーニングをきちんとやっている人向け、です。

ききとりづらくて書き取れない部分は何度も再生して、とにかく全部書き取ります。
どうしてもわからない部分は( )にしておいて、全部書き取った後で答えの英文スクリプトを見て、( )の部分を確認して埋めます。

これはやってみるとわかると思いますが・・・知らない単語は、何度再生してみても、聴き取れないし書き取れません。つまり書き取れない部分が知らない語彙だということ。

ですから( )で埋めた語彙についてはマーカーするなり色をつけるなりして目立つようにしておき、すらすらと言えるようになるまで何度もそのフレーズを口に出して練習します。

そして言えるようになったら、あらためてもう一度Dictationしてみて仕上げをします。
中途半端にしか覚えていないと、必ずまた同じところでつまづきます。。。

これは前のページで語彙力UPのポイントとしてあげた「目と耳と口、手で。そして繰り返し。」に限りなく近い方法です。

dictationは耳を鍛えるための方法と思われがちですが、実は語彙力を確実につけられるのが利点でもあるのです。

Dictationにトライ!

試しに下の画面で流れるものを聴いて( )の中を埋める形で書き取ってみてください。1文だけなので、1分もかからないはず。・・・発音と単語をちゃんと知ってさえいれば。

※( )の中に入るのは一語だけとは限りません。 ※the throne(王座)

The thirty three (                ) thought that (                           ) the throne throughout Thursday.

http://www.download-esl.com/tonguetwisters/tongtwisters/medium/thirtythreethieves.mp3

オウルン14

・・・これは「発音」のコラムで紹介したESLサイトの”Tongue twister”の中の一文です。
thは日本人が苦手な発音の一つでもあるので、少し聞き取りづらいかもしれませんが、単語を知っていれば、だいたい聞き取れるはず。

( )の中に入るのは難しい単語は一つもありません。書き取れないとしたら、発音がきちんと身についていないか、その単語を知らないか、または知っていたとしても活用形(この場合は名詞の複数形、動詞の過去形)を知らない、という可能性があります。(答えは文末で)

このDictationのための教材については、これから「Listening」の回や「話す」の回で紹介していく教材やアプリ、Podcastなどの中からあなたの実力より少し難しい、という程度のものを選ぶことがポイント。あまり背伸びをしないことも重要です。

発音によほど自信のある人なら、スマホで入力するときにマイクボタンを押して口で同じように言ってみる、つまり書き取りではなく口で言って入力する、という方法でもいいのですが、これは初~中級者にはなかなか難しいと思います。

また、初~中級レベルの語彙はできるだけスペルもきちんと覚えることをオススメします。このため、書き取りが良いのです。

Dictationは時間がかかると思われがちですが、短い文章ならスマホを使えばスキマ時間でもじゅうぶんに行えます。
耳で聴いた文章をそのまま書き取ってみる、書き取れなかった部分を英文を見て埋めたら何度も音読する、という3段階でやるようにすると、記憶の定着が格段に上がります。

「1週間毎日1分集中Dictation」にチャレンジを

とくに私がオススメするのは、このDictationに関しては、スキマ時間活用だけではなく「1週間とにかく毎日集中して1分程度の英文を書き取る」という「集中Dictation」の方法です。

私は中級レベルのころ、NHKラジオのビジネス英語を1週間、毎日Dictationしました。語彙力がなかったのではじめは( )だらけ、書き取るのにもものすごく時間がかかったことを覚えています。ですが、1週間やり続けてみたら・・・格段にListeningと語彙力がUPしたのです。

これは通訳者の方が英検1級を取得する前に行っていた方法として本に書かれていたもの。「3分程度の英語ニュースのDictationを半年間毎日やり続けた。それがもっとも効果が高かった。」とあったので、それをまねてみたのです。(半年やり続けるだけの忍耐力は私にはありませんでしたが。。。)

ただ、生のニュースの英文はその当時、スクリプトのあるものが入手できなかったので、ビジネス英語講座でやってみたのです。それならばテキストを1冊買えば英文スクリプトも日本語の意味も、ボキャブラリーまで載っていて、語彙力のない私にはとても便利だったから、です。
1週間dictationしたあと、それまでとても難しかったビジネス英語講座の内容がかなり耳に入ってくるようになり、自分でも驚きました。

NHK講座はずっとやり続けるのはなかなか大変ですが、このような「集中Dictation」の使い方なら1回分のテキスト代だけでじゅうぶん有効活用できるので、オススメです。また、レベル別にテキストが選べるというのも良い点ですね。

いまはお金をかけなくても無料で入手できる素材がたくさんあります。英文ニュースもスクリプトつきのものがいろいろと入手できます。この後の「話す・書く」と「読む・聴く」の回で、そのような素材を紹介していきますので、ぜひ一度トライしてみてくださいね。

書き取り答え)The thirty-three thieves thought that they thrilled the throne throughout Thursday.

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Onoha721

米国三大メガバンクの一つにて人事採用、外資メガファーマの日本法人にて採用含む人事業務、研究機関勤務、メディカル業界にて医療翻訳などを経て、現在は某金融機関のグローバル事業戦略チームにて勤務。
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