実践的学習法

【Aerobic Exercise】有酸素運動その1 リピーティング

このページの目的

・発音トレーニングの一つ「リピーティング」の具体的なやり方を知ってトレーニングする
・それを子音の「抜け」や「リエゾン」に注意しながら行う

~実践の前の発音トレーニング、仕上げ1 リピーティング~

「発音トレーニング」の仕上げ

「筋トレ」という基本を1週間以上終えたらいよいよこの「有酸素運動」に入っていきます。

今回のKeywordは、そのまま、Aerobic Excercise=有酸素運動!です。

学校英語をかなり早い段階で放棄した私ですが、そのころから私は英語の「音」に関するあることを夢中でやっていました。

それをより効果的なトレーニング法としてまとめたのがこれから2回にわたって紹介していく方法です。(すでに紹介した教材の中にもこの方法を説明しているものもあります)

今回はその1つ目、「リピーティング」を紹介します。リピーティングとは、一定の長さの英文を聞いた後で、聞いた内容をそのまま声に出す練習方法のことです。詳しくは、下の具体的な練習方法で解説しているので分かると思います。

ここは有酸素運動なので、目安としては1日30~60分かけてトレーニングします。週に1回でもいいのでトライしてみてくださいね。

リピーティングで準備するもの

この方法を効果的に発音の学習として取り入れるために、まず、下記を準備してください。

声を録音できるもの

ボイスレコーダーでもスマートフォンでも、カセットテープでもPCでもなんでもOK。
スマホの方はボイスレコーダーの無料アプリをインストールして用意。

Native Speaker による音声とスクリプト

英語の音声にスクリプト(英文)のある教材

自分のリスニングのレベルより少し下の(簡単な)もの、単語がほとんどわかるものを選ぶことがポイント。わからない単語があればトレーニング前に調べておきましょう。

おすすめの教材例)

  • 「文法」「語彙」「話す」や「Listening」の回で紹介する基礎編の教材やアプリ(音声教材)
  • NHKのラジオ教材などから、カンタンだな、と思うレベルのもの。基礎英語2や3くらいが良いでしょう。
  • 「筋トレ」編で紹介した「超低速メソッド英語発音トレーニング (CDブック)」の「Advanced」のような短文に音声つきの教材。
  • 「早口ことば”Tongue Twister”」で紹介したESLのページ
    ※今回はこの1番目、”Big black bear” を例にとって説明していきます。
    ※ただしtongue twisterはNative Speakerにも難しいものなので、決して急がないように、一文ずつ、ゆっくりとトレーニングしましょう。

または、

英語の歌とその歌詞がわかるもの

ディズニー映画の歌は、訓練された歌手の方が歌っているため、クセのない美しい英語の発音でおすすめです。あとは、スローテンポ~ミドルテンポくらいまでの歌を選びましょう。

 

個人的には、NHK英語講座などの音声教材、その次に歌、の順でやっていくのがベターだと思います。これは飽きないようにするためと、歌では英語の韻を踏む感覚や英語的なリズムも学べるためです。歌が好きではない人は、Tongue twisterでもOK。これでもじゅうぶん英語のリズムが身につきます。

リピーティングの具体的な練習方法

①スクリプトを見ながら音読【回数:1回】

それでは、まず教材か歌のスクリプト(英文)を1回ふつうに自分のペースで音読しながら録音してみてください。

例)Big black bear : A big black bug bit the big black bear, but the big black bear bit the big black bug back!

②フレーズごとにリピーティング【回数:ゆっくり3回 + 普通のスピード3回】

次に、音声をきき1フレーズずつポーズ(一時停止)をおしながら再生し、リピーティング(同じように文を声に出していくこと)していきます。上の例文では下の図のようなイメージです。

スクリプト例

発音のポイントとしてあげた次の三つを意識しながら、はじめの3回は1フレーズずつゆっくりと発音し、それを録音してください。次の3回は音声と同じくらいのスピードで発音&録音してください。

オノハ12

1.舌の位置に気をつけながら
2.口まわりの筋肉とアゴを大きく動かして
3.強い息を吐きながら音を出す

③一文ずつリピーティング【回数:最低3回】

さきほどはフレーズごとにリピートしましたが、次は1文ずつリピートします。
上の例なら最後までが1文ですね。

④苦手な箇所を集中的に練習【回数:最低3回】(※録音なし)

さてここが今回のヤマ場です。はっきりと言えるようになるまでがんばりましょう!

以下の点に気を付けながら何度もリピーティングしながら音読します。この回だけ、録音はしません。

言いにくい部分についてはその都度ポーズボタンをおしながら音声をきいてリピーティングを繰り返して、言えるようになるまで練習します。

1.母音はできるだけはっきりと発音する
2.最後の子音を落とさない
3.子音+子音をはっきりと発音する

2は、たとえば wrong のg、lastの t、など、子音が最後に来ると、抜ける人が多い。これは私もよく指摘されたことです。

これはNative Speakerでもよくやることで、とくに歌は抜けることが多いので、たとえその歌手がそこを発音していなかったとしても、練習するときにはきちんと発音するように心がけることが大切。

とくに落ちやすい最後の子音は、--ds, --ts, --t, --s, --ng, --l, --m, --n など。

これらの単語が出てきたらこの最後の子音を落とさないように気を付けながら発音するようにします。

ただし、リエゾン(単語の最後の子音と次の単語の頭の母音をつなげて発音すること)についてはNative Speakerの発音をよく聞いてまねて練習してください。(リエゾンについてはこの後のコラムも参照。)

Native Speakerのスピードで言う必要はありません。一つ一つの音をはっきり、ゆっくり発音すること!

⑤感情をこめて、スクリプトを見ずに1文ずつリピーティング【回数:最低2回】

うまく言えない部分を集中的に何度も声に出して練習して言えるようになったら、スクリプトを見ないでリピーティングし、それを録音します。ここではもうすらすらと言えるはずなので、できるだけ感情をこめて口に出すようにしましょう。

⑥練習した内容を確認

1回目と最後の録音を聴き比べてみてください。自分の音読がより上達していることを感じられますか?

また、最後の音読とNative Speakerの音もあらためてよく聞き比べてみてください。

どうも違う・・・というところがあれば、それがあなたの弱いところ。1日でできるわけではないので、数日かけて練習します。ちなみにこの1日だけで最低15回リピーティングしています。

最後の「スクリプトなし」で、もしまだスラスラと言えない部分がある場合にはそこを重点的に繰り返し練習し、詰まらずに言えるようになったら終了です。


目安としては、歌なら1曲を3日~1週間程度かけて完成させるイメージです。

もし毎日この通りにやって1曲3日かけたのなら、最低でも45回は同じ歌をリピーティングしたことになります。そのくらいはリピーティングのトレーニング回数としてはごく普通。最低でも30回、慣れないうちはもしかしたら100回くらいトレーニングすることになるかもしれません。

これを毎日、最低でも3日は続けてトレーニングしてみてください。

その後は、1週間に1回程度でもいいので、次に紹介する方法とあわせてこのトレーニングをときどきやってみることをオススメします。

Onoha721

米国三大メガバンクの一つにて人事採用、外資メガファーマの日本法人にて採用含む人事業務、研究機関勤務、メディカル業界にて医療翻訳などを経て、現在は某金融機関のグローバル事業戦略チームにて勤務。
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